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ハイルツーヘルンスハイム醸造所(ビオディナミ)

ラインヘッセン地方のライン川の畔にあるニアシュタインの醸造所。
名前の由来は1758年に守護聖人St. Antonyから名付けられたルール地方で最初の製鉄所まで遡る。 石灰がルール地方での製鉄に必要であったため1912年にグーテホフヌングスヒュッテ(ドイツの機械工業持株会社)はニアシュタイン南部の石灰坑を隣接するワイン畑ごと買ったが、第一次世界大戦後石灰は必要なくなり、そのワイン畑を経営することを決めた。
1920年にグーテホフヌングスヒュッテという名前のワイナリーが誕生した。
1955年にその石灰抗は売却され、その収益はワイナリー経営に投資され、ニアシュタインの有名なワイン畑を購入した。80年代に所有者である会社が編成され、ワイナリーもルール地方で最初の製鉄所であるザンクト・アントニー・ヒュッテにちなんでザンクト アントニーとなった。
2005年にマイアー家に売却され、それと同時にハイル ツー ヘルンスハイムもマイアー家の所有となる。 2006年にグスタフ アドルフ シュミットの旧ワイナリーの改装した建物に引っ越し、フェリックス ペータース氏が経営を引き受け現在に至る。
ハイル ツー ヘルンスハイムは伝統的な製法の別ブランドとして残されている。新しい経営者のもと伝統的な製造方法への回帰を試み、手間のかかる手作業、徹底した収穫量の制限、一貫したエコロジカルな経営(ビオディナミ農法※)への転換により、今日ドイツで最高のワイナリーのひとつとなっている。たくさんの受賞歴がこのワイナリーの特別な地位を物語っている。
ブラウフレンキッシュはフランクフルター・アルゲマイネ新聞で2012年に“イノベーション・オブ・ザ・イヤー“として取り上げられた。ローターハングと呼ばれるライン川の畔りの岩層は全て2億8千万年前の稀な赤い粘板岩からなっている。
ニアシュタインの赤底統(砂岩の風化土壌)は栄養分に富んだ土壌であり、特にミネラル分豊富でフルーティーでマイルドな酸味のリースリングを育んでいる。ドイツ優良ワイン生産者協会(VDP)の会員。

※ビオディナミ農法: 除草剤や殺虫剤などの化学薬品、化学肥料に頼らない有機栽培に加えて、生物の潜在的な力を引き出し、土壌に活力を与えて作物を育てる方法。例えば、太陰暦・占星術に基づいた「農業歴」に即した農作業。プレパラシオンと呼ばれる、牛糞やタンポポ等の自然界に存在するものみを由来とした肥料の使用。
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